8月19日水なすの思い出
スーパーで水なすを見つけると去年の夏を思い出す。
なかなか思うように商売はならず、自信を失いかけていた頃である。
仕込み中の昼過ぎ、恵美寿屋の井関社長が店に寄ってくれた。
汗をかきながらスーパーの袋にいっぱいの水なすを詰めて持ってきてくれた。
「使いきれないから使ってくれ。」
井関さんは深夜からの仕込みを終えて帰宅の途中だ。
暑さと疲れの中、わざわざ寄ってくれた。
本当に嬉しかった。
井関さんは開店当初から店をのぞいてアドバイスしてくれた心の師匠のような人だ。
「頑張れよ。」の一言が本当に嬉しかった。
そのあと水なすは夏が終わるまで切れることが無かった。
なんとかやってこれたのは井関さんの応援も大きい。
そして井関さんは『みや』のあとの大黒屋も経営されている。
【水なすの簡単浅漬け】
生でも美味しい水なすですが、冷やした浅漬けは肴にもご飯のお友にもいいですね。
◆材料
・水なす お好きなだけ
・生姜 適量おろします
・だし醤油 適量(しょっぱくならない程度に)
・ミョウガ、大葉はお好みで
◆作り方
ヘタをとり切り口に手で裂き易いように切れ目を入れます。
皮にも縦筋を入れると楽に裂けます
手で裂き、包丁で横に二等分にしても食べ易くていいと思います
手で裂いて、だし醤油に触れる果肉の表面積を大きくするのが大切ですよね
ジプロックにだし醤油とおろし生姜を入れて、揉んで空気をなるべく抜いて冷蔵庫へ
一、二時間でも一晩でもお好みの具合になればOKです
今回は細切りのミョウガを一緒にしました
刻み大葉でも爽やかでいいですね
くれぐれもだし醤油を入れ過ぎないでください
ジプロックから空気を抜くことで少量でも全体に回ります
まだしばらく水なすは店頭に遠慮がちに並びます。
皆さん、大阪の夏をご堪能ください。