また餃子の思い出
久しぶりに餃子を食べました。
近くの大阪王将です。
最近はここの餃子が気に入ってます。
と言っても2回目、同じチェーン店でも味が違うのが面白いですね。
さて、ここでまた思い出話です。
このブログの10月31日『不思議な出来事』に登場してもらった大先輩の話です。
大先輩は昭和30年終わりから40年初めにかけて工業高校を卒業してゼネコンに入社しています。
まさに高度成長期の真っ只中です。
現在ではプラントから出て来るコンクリートを当時は手練りして一輪車で運んで打設した事もあったと聞いています。
重労働で忙しい毎日だったことでしょう。
そして、今と変わらず楽しみは一日が終わった後の一杯やりながらのひと時だったそうです。
入社して間もなくそんな一日の帰りに寮の先輩が中華料理屋で餃子を食べさせてくれたそうです。
なんと大先輩、生まれて初めての餃子だったそうです。
そしてその美味さに驚いたそうです。
『あんなに美味い食べ物を生まれて初めて口にした。』と言ってたのを覚えています。
そのあと初給料をもらい、これも生まれて初めて自分の金を手にしてからしばらくは毎晩餃子を食べたそうです。
まだ餃子が今ほど普及されず、家庭料理ともなっていなかった頃かも知れません。
でも普通の中華料理屋でさほど高くない料金で出されていたものだと思います。
私も子供の頃の外食は滅多にない事でした。
母の手料理だけで私の身体は構成されていました。
滅多にない外食にはきれいな服に着替えて、さぁ、行くぞと出かけたように記憶してます。
大先輩のご家庭も質素で慎ましやかだったに違いありません。
これも今では廃れてしまった良き昭和なのかも知れません。
昭和の匂いの残る町の中華屋で大先輩と餃子を挟み向かい合わせて熱い熱い熱燗を酌み交わしたいこの寒い宵です。