少し早いクリスマスパーティー
愛知に帰った。
一月ぶりに兄貴と会った。
帰りにその足で母のグループホームに寄ると少し早いクリスマスパーティーの最中であった。
母も気分が良いとの事で席についていた。
年内、と医者に宣告されていたのだがこのところ元気である。
何故だろうと考えるに、このグループホームの雰囲気が関係するように思う。
職業柄、多くの介護施設を見てきた。
一歩足を踏み入れた時にだいたいわかる。
私自身が世話になる事を望むか否かだ。
施設、設備の良し悪しでは無い。
母は恵まれていた、ということになる。
介護の方は専門科を卒業してきた若い女性が数名の他は近所の主婦の皆さんだ。
ここは手づくりを感じさせる介護が多い。
もともと資質の高い方が集まったのかも知れない。
でも大きいのは経営者の思想であろう。
それが伝播されるのだと思う。
伝播された思想のもと行なわれる手づくりの介護は母たちには家族が行なう作業よりも有り難く、気持ちも良いものであろう。
良循環の出来ている施設となろう。
企業も同じだと思う。
大企業には出来ないアットホームな雰囲気を作っている中小、零細企業がある。
経営者が変わった途端に雰囲気が変わり、経営が傾く会社もあった。
まさに生き物である。
福祉施設に関しては、家族が安心して介護をお願い出来て、本来なすべき仕事に専念出来るこんな施設でなければならない。
そして、日本の生産力が決して落ちないようにしなければならない。
てな事を考えつつ、母のグループホームを後にした。