桃の節句 でした
春の到来を感じさせる暖かな日が続きます。
共稼ぎの両親と年子の兄弟、桃の節句などという言葉とは全く無縁の世界で生きてきました。
母のグループホームでは昨日の午後、桃の節句のパーティが催されるとの事でした。
職員の皆さんには残念ですね、と後ろ髪を引かれる思いで帰ってきました。
母は兄弟もいますが、三人姉妹です。
子供の頃には、桃の節句のお祝いの経験はあったはずです。
父と一緒になり、息子二人と男ばかりのガサツな生活ではそんな経験は遠くに置いたまま現実を走り抜けて来たに違いありません。
昨日は皆さんと楽しんでくれた事と思います。
着物を着て、髪飾りをし、紅をさす。
童心に帰ってくれたことでしょう。
生涯で母が女性としてその喜びをどれだけ享受してきたのでしょうか?
本当に楽しく満足な人生ってあるのでしょうか?
二度と帰らない日々を力一杯生きる事なのかな、と母を見ていて考えるようになりました。