スタンディングみや(でした。)

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寒い日には

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温かいうどんが恋しくなる季節ですね。

本日は仕事が休み、家内と近くのうどん屋さんに行きました。

手打ちのうどんの美味しい店です、シンプルに素うどんを注文して食感とともに味わいました。

 

さて、今回も俳句投稿サイト、兼題は『重ね着』でした。

 

フリースやダウン、薄く軽く保温性の高いものが安価で手に入らなかった頃、毛糸のセーターやジャンバーを重ねて着たものである。

私の着るものはほとんどが兄からのお下がりだった。

時々社宅の上司の息子のお下がりを兄は着せられていたので、ある時は私はお下がりのお下がりだった。

まだそんな時代だったのである。

そして我が家では、ジャンバーには肘当て、ズボンには膝当てばかりか尻あてのもあった。

今ならばファッションで通りそうだが、当時もそんな当て布のある服を着る子供はもういなく恥ずかしい思いをした。

「男は着るものに文句を言うものではない。」という母の教育方針のもと小学校に通った。

そんな時代を懐かしく思い出す。

贅沢は敵だった時代の『お下がり』という習慣は良いものだったと思う。

子供たちはお下がりを重ね着て、寒い冬元気に外で遊び回った。

セーターは私たちの成長に合わせて毎年解かれ編み直された。

いつも私が母の相手だった。

解かれた糸は私の広げた両手に巻かれていった。

体の大きくなった私たちのための作業、小春日和の今頃の作業だった。  

昼下がりポカポカした陽のさす居間で母と取りとめもない話しをした時間が懐かしい。

戻れるものならばまたあの幸せだった時間に戻りたい。

重ね着、手編みのセーターは遠い彼方ではあるが今の私には大切な記憶となっている。