初詣
今年初めて母のグループホームへ向かう。
今日は新幹線、いつもこだまか二時間に一本豊橋駅に停車するひかりに乗る。
行きの席はいつも決まっている。
最後尾車両の一つ手前の車両の後部座席の三人席である。
三席の真ん中、ここが少し幅広である。
新聞、読書、手紙を書いたりと電話さえ気にしなければ全く邪魔は入らない。
帰りは好きな本を読みながら考え事をしながら缶ビールを片手に帰る。
人と関わらなければ生きていけない、母や兄のように絶えず人の介助が無ければ生きていけない、生きにくい人もたくさんいるのはわかっているが私は時々一人になりたくなる。
考えたり、読んだりする時には一人である。
誰にでも考える時間は必要なはずだ、その時は一人がいい。
母と別れたあと、ひとり近くの神社に寄って母、兄、家族の息災を祈り帰路に就くつもりである。
また一年が始まった。