スタンディングみや(でした。)

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大学卒業時に合気道師範故市橋紀彦先生からいただいた色紙です。

先生が亡くなった歳に近づくにつれて先生の夢は何だったんだろうと考えます。

合気道バカになるなと言われました。

世の中のことを知って合気道を続けていけとも言われました。

 

母、兄が他人の世話で生きるようになり、たくさんの夢を断たれた人たちを見てきたような気がしていました。

本人の意思に関わらず障がい、病気を背負う方々、これまで間違い無く日本の生産力の一部であった認知症の方々をそんな目で見ていた時期があります。

しかし、それは私の思い上がりであると気がつきました。

与えられた自分のフィールドで今を精一杯生きている方ばかりです。

今を生きることが夢なんじゃないかと。

今を真剣に生きていない自分に気がついたのです。

 

合気道にはいろんな方がやってきます。

老若男女を相手に稽古しなければなりません。

自分より強い奴を相手にするよりも、子供やご高齢の方との稽古に得ることがあります。

まだ未熟な私は強い合気道を目指していきたい。

しかしそれが全てではない、市橋先生がおっしゃってくれた『畳の上での合気道がすべてじゃない。』に最終的には行き着くのではないかと思います。

 

合気道の師範である市橋先生は稽古の指導以上に出来の悪い私たちの生活指導までしてくれました。

それは社会人となって役に立つことばかりでした。

合気道を通じて人を育てることが、たくさんお持ちであったろう市橋先生の夢の一つなのではなかったかと思います。

 

市橋先生に今再び心から感謝します。