私の習慣
子どもの頃から自分で買った本の最後辺りの空欄に買った年月日、その時あったこと、思ったことなどを書き入れている。
なかなか進まぬ本棚の整理中、パール・バック『母よ嘆くなかれ』の最後には、
大学生活最後の師走は東京にいた。
三冊目の購入とある。
手元にはこれしかないから二冊は誰かに進呈したのだろう。
たぶん一冊は母に渡したと思う。
もう一冊は台湾の母、黄絢絢さんかも知れない。
その晩、市橋師範が中東各国の指導から帰国ともある。
そして、私は合気道の仲間、青山学院の冨田君、明治の濱田君等と新宿で飲む予定となっている。
なんとも懐かしい記録である。
パール・バックの『大地』を読み、深く感銘を受けた。
そして、作品の成り立ちや土壌を考えていたところにこの『母よ嘆くなかれ』を読んで腑に落ちた。
内容に関して思ったことはまたの機会として、読んだ本に購入日付、書店名、その時のことを記すのは手元に置く本であればなかなかいいものかも知れない。