『れんげそう便り』
母のいるグループホームから毎月届く連絡便です。
母の入所から約8年間、100枚近く私の本棚に積まれています。
読み返す事もなく、ただ積んであるばかりのこの便りに安堵感を感じています。
どこの施設でもこんな事をしているのか確かめた事はありません。
職員の方には負担にも、人によってはストレスにもなっているかも知れないのですが、私たち家族には嬉しいシステムです。
安心して認知症の家族を預かってもらえる今のシステムが未整備だったその昔の家族での介護は並大抵ではなかったと思います。
負担の多くは女性に偏り、介護離職を余儀なくされる一家の大黒柱も多かったはずです。
しかし、そのままでは人口は減り高齢者の増える日本の生産力はどんどん落ちていってしまいます。
そんな簡単な事実が自分がその場に立たされるまで分かりませんでした。
母を安心のなか、施設に預けて今日も今日仕事が出来ます。
世のすべての介護施設と職員の方々に心から感謝します。