再び『ミュンヒ』へ
一昨日、近郷に住む合気道仲間のご夫妻と八尾にある喫茶店『ミュンヒ』に行きました。
一年振りの訪問、日本でも有数の個性的な珈琲店はいつものように八尾の高安に佇んでいました。
独特の淹れ方のコーヒーは香りも味も他店で味わうことの出来ない素晴らしさですが、私にはマスターのアンバランスさが魅力です。
若い頃には東京までバイクで3時間で走り、美味いコーヒーを淹れ、詩をうたう。
中原中也が好きだと言うマスターの16才の頃の詩には母上様が、戦争が、桜が登場します。
それを美しい日本語でうたっています。
美しい日本語にはこだわりがあるとも語っていました。
そして、そのマスターの食事は簡単です。
日に一食しかとらないそうです。
そして寝るのは五分で人の一時間分だそうです。
それで24時間、365日の営業だと言います。
極限の上と下です。
バイクを乗り続けていたら死んでいただろうと言っていたのがわかる気がします。
実は求めていたんではなかろうかとも思います。
75歳のマスターは男としての魅力があります。
あの世に行くこと無くここで知り合えてよかったと思います。
お父上、お母上のように100歳まで長生きしてもらいたい方です。