スタンディングみや(でした。)

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今宵はチキンカレー

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ここでは肩や頭の凝るような小難しい話はしたくない。

しかし、今日はお許しいただきたい。

この数年兄と一緒にいて人はなぜ生きるのかと考えることがよくあった。

世に出てくる時の事故で兄は生涯降ろすことの出来ない重荷を背負わされた。
兄を見ていていつも世の中の不公平を感じていた。
父が他界し、母は認知症で老人ホームへ入り兄も施設入所が決まり、二人だけになった時だ。

私が自分の無力さに生きる気力を失っていた時だ。

自身の出自に不平を言うことの無い兄に尋ねた。
『死にたくなったことはないかい?』
驚いたことに知的障害を持つ兄から『あるよ。』と言われた。
小学校で皆からいじめられ何度もそう思ったと。
一緒に登校をしていた。
何も気付けなかった自分が恥ずかしくなった。
生きていて楽しいのか、生きていく意味があるのかなどと勝手に私は思っていた。

『死んだら終わりだろ。』とも言った。
私の浅はかな独りよがりだったのである。
二十歳まで生きることは出来ないであろうと言われた兄が今年還暦を迎える。
その兄の言葉を聞いて今更ながら真剣に生きようと思った。

なぜ人は生きるのか、問い続けられてきた命題に兄と話をして、終わりを迎えるために生きるのであろうと思った、

それが明日でも二十年後でも終わりを迎えるために歩き続けなければならない。
私の先を歩く兄、
一緒に生きて行こうと心の中で兄と約束した。

そして兄の分まで生きようと思った。