スタンディングみや(でした。)

大阪で元気にやっています!

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黄金週間前の稽古

昨夜は平成最後の金曜日の稽古、ゴールデンウィーク前の稽古でした。

一般の部は予想通り仕事の都合やら、10連休前のナイトミーティングやらで全滅でした。

 

そして、家内と子どもたちの相手でした。

熱心で素直な子たちです。

まだお父さん、お母さんの目が気になってその存在を確認しながら身体を動かす子もいます。

まだ間もない合気道の稽古で心もとなさもあるでしょう。

お父さん、お母さん、徐々に自信も体力もつけてくることでしょうからその時が来たら、上手に子離れしてあげてください。

今はお子さんたちの活き活きした顔を見て帰りの道すがら褒めてあげて下さい。

 

またのお越しをお待ちしています。

 

さて俳句投稿サイトの発表の週でした。

俳句の結果は相変わらず並でした。

いろんな事があったのですが随分気持ちの整理が出来てきました。

そろそろ本気を出す予定です。

二ヶ月先をご期待ください。

今回の投稿文章です。

 

兼題『桜鯛』

左手の親指の付け根にいつまでも消えることのない小さな傷がある。 二十歳の時に自分でつけた傷である。 高校を卒業して魚市場で働き出し、早くも酒の味を覚えてしまい、朝早くから仕事はするがただれた生活を送っていた。 そんな生活と訣別するために大学を受験した。 私の合格の報告を大将たちは寂しげに聞き、祝いの言葉ををくれた。 そして翌日尾頭付きの大きな鯛を一匹くれた。 見事な鯛であった。 母に食べさせようと自宅に帰って一人で三枚におろした。 その途中である、外そうとした小骨が親指の付け根に刺さったのである。 流れ出る私の血で白く薄透明な鯛の身はみるみるうちに桜色に染まった。 押しても引いてもビクともしない鯛の骨、すぐに諦めて近くの医院に走った。 切開して取り除いてもらった。 私の三枚おろしよりも見事な医者のメス捌きだった。 縫合してもらったが傷痕は残った。 その後の無理がたたったようである。 この傷痕を見るたびにあのピンクの鯛を思い出す。 天然色とは思えないピンクに輝くウロコの中には透き通り身の締まった甘い肉のある鯛、ほとばしり垂れた私の血で染まった肉は桜鯛そのものであった。

 

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近所ではそろそろ最後の八重桜、来年また皆の心を前向きの春に誘ってください。