日々の稽古
合気道には座技(ざぎ・すわりわざ)というのがあります。
正座からとっさに攻撃したり攻撃を受けたりします。
正座のある日本の文化の中の合気道だからこその座技です。
立っていても座っていても同じ動作ができるはずです。
目線の高さは一定を保って動きます。
これも立った時と同じ、能や狂言の身体の運びと同じです。
気がつけばカラダは硬くなり、重力と闘わねばならなくなってしまった大人たちには座技の動きはしにくく、どうしてこんな事をやらねばならないんだと思ってしまう事もあるでしょう。
素直な子供たちは何の疑問も持つことなく座技を稽古します。
お腹の中の強さ、腹の中の胆力を鍛えるのにはこの座技が一番かも知れません。
日々の稽古が、日々の鍛錬が自身を鍛えます。
要らぬ疑問は捨てて考える稽古が大切だと思います。
そうして日々の稽古を積む大切さは合気道に限る事ではないでしょう。