立春
立春、文字通り『春立つ』季節の到来です。
美しい日本語だと思います。
愛知県田原市、渥美半島には菜の花が咲き誇り、春を思わせる空気が漂っていました。
昨日は久しぶりにマイカーでの移動、三河湾が見えてからは少し窓を開けて兄の待つ田原市蔵王山の麓に向かい走りました。
兄とともに市内まで出掛けて好きな本屋でうろうろし、二人で昼メシを食べようと約束してたのですが、市内ではインフルエンザが蔓延しており見合わせることとなりました。
残念だったでしょうが、仕方ありません。
母ハルヱはずっと寝ていました。
何が出来るわけでもありません。
少し部屋を片付け、そのあと母の使う車椅子を借りて横で一時間ほど私も寝ました。
時折目を覚まして私の顔を見つめて安心したように目をつむります。
その時私を息子と認識しているのかは分かりません。
驚く顔をすることがないだけでいいのです。
間違いなくエネルギーは枯渇しつつあります。
苦しむことなくこの明るく清潔な部屋で施設の優しい女性たちに看取られていく母に安心して昨日も愛知を去ることができました。
宿々酔(みっかよい)
こんな日本語は無いですね。
正確には今日も宿酔、でしょう。
久しぶりに大学の同期生アメリカンフットボール部の男です。
数少ない関西住の同窓生です。
単身赴任中、大阪にいる間にいろんな所に行こうと大正までやって来ました。
こんな楽しい時間はありません。
昨夜の飲み過ぎを忘れて飲みました。
私の気に入りの『畑分店』でメートルを上げ、その後いつも満席で入れた事のなかった『クラスノ』に。
リーズナブルな料金に驚く量の料理です。
降参でした。
お店の頭を下げて少しだけ残してしまいました。
三代続く家族で経営の温かい店でした。
酒が残りボンヤリした頭ですが、心地よい目覚めの朝でした。