梅雨ですね、
仕事から帰る途中、急な雨です。
梅雨です、仕方ありません。
コンビニで雨宿りをしていると小さな雀が一羽足下まで寄って来ました。
まだ青年だと思います。
たぶんここで誰かに美味しいモノをもらった事があるのでしょう。
私が知らぬ顔をしていると隣でやはり雨宿り中のアベックに近づきます。
でも二人は知らぬ顔、それどころではなかったのかも知れません。
でも雀にはそんな事は分かりません。
雨の中を歩き回る姿を見ていると段々いとおしくなり、ポケットに入れて帰りたくなりました。
いやいや、と、考え直しました。
我が家には帰れば愛知から来た二匹の老猫が待ち構えています。
ひょっとしたら青年雀を可愛がってくれるかも知れません。
そんな年齢になったかなと思ったりしましたが、愛知では半ノラのように鳩を、蛇を、土竜を、鼠を捕獲してきたのを思い出しました。
勿論、雀は日常茶飯事のことでした。
ため息とともにあきらめました。
あと少ししたら二匹の尾は七つに分かれ、青年雀くらい大目に見てやれるエライ猫に変化することでしょう。
その時まで待ちましょう。
雀よそれまで待てよ、もうすぐだそしたら化け猫の背中に乗って迎えに行ってやるからな。
雨に思うこと
雨降りが嫌いになったのはいつからでしょうか。
昭和も終わる頃サラリーマンとなり、平成に変わり現場事務職から営業職に移りました。
当時はまだ日本のどの会社もしっかりネクタイ着用でした。
当時のゼネコンの営業は他職種よりも身なり、礼儀は厳しかったように思います。
私は同行する上司、先輩に迷惑をかけぬようにとそれなりのスーツ、革靴で身を固め出社したものです。
ずいぶん金はかかりましたね。
それまではユニホームでよかったですから。
しかし、苦痛は金よりもネクタイでした。
ネクタイにはいつも疑問だらけでした。
暑い、苦しい、よって思考力を落とす。
ずいぶん早くから勝手にクールビズを取り入れていました。
当たり前ですよね。
今のサラリーマンのスタイルで正解ですよ。
梅雨時のネクタイ、革靴、スーツでの業務は苦行でした。
気がつけば雨降りも嫌いになっていました。
雨にもネクタイ、革靴、スーツにも何の責任もないのですが子供の頃はそれなりに楽しめた雨の日が苦痛の一日に変わってしまっていました。
今やっとこの雨にも季節の移ろいを感じ、雨スタイルでの通勤で梅雨を感じています。
熊谷組入社後四年次研修。
ネクタイしてますね。