梅雨ですね、
仕事から帰る途中、急な雨です。
梅雨です、仕方ありません。
コンビニで雨宿りをしていると小さな雀が一羽足下まで寄って来ました。
まだ青年だと思います。
たぶんここで誰かに美味しいモノをもらった事があるのでしょう。
私が知らぬ顔をしていると隣でやはり雨宿り中のアベックに近づきます。
でも二人は知らぬ顔、それどころではなかったのかも知れません。
でも雀にはそんな事は分かりません。
雨の中を歩き回る姿を見ていると段々いとおしくなり、ポケットに入れて帰りたくなりました。
いやいや、と、考え直しました。
我が家には帰れば愛知から来た二匹の老猫が待ち構えています。
ひょっとしたら青年雀を可愛がってくれるかも知れません。
そんな年齢になったかなと思ったりしましたが、愛知では半ノラのように鳩を、蛇を、土竜を、鼠を捕獲してきたのを思い出しました。
勿論、雀は日常茶飯事のことでした。
ため息とともにあきらめました。
あと少ししたら二匹の尾は七つに分かれ、青年雀くらい大目に見てやれるエライ猫に変化することでしょう。
その時まで待ちましょう。
雀よそれまで待てよ、もうすぐだそしたら化け猫の背中に乗って迎えに行ってやるからな。