夢で会いましょう
愛知に来ています。
昼過ぎに母のグループホームに寄ると末期ガンの母は元気に食事中でした。
横に座ると「昼ごはんは食べたか?」
「食べたよ。」と伝えるとすぐに「これを食べろ。」と自分の食べ残しを私に差し出す。
腹に手を当て「済んだ!」と伝える。
これが三度ほど繰り返えす。
すると隣のおばあちゃんが「兄さんいい男だね。アンタ誰だい?」この人の息子と母を指差すと「似てないね。」と。
これも三回。
毎回のアルツハイマーの母とおばあちゃんとのやり取りである。
でもおばあちゃんいつも四回目には「やっぱ似てるわ。」と。
そして私が両目を指差し「似てるでしょ。ほら、二つある。」でテーブルのおばあちゃん達が笑い昼食は終わる。
明るいグループホームである。
子は親となり、親は老いる。
老いても親はいつまでも子の心配を続ける。
でももう心配はいりません。
親父はあの世でゆっくりしてるよ。
兄貴は俺より強い、どこにいてもマイペースでやってる。
だから何も心配はいりません。
ゆっくりしてください。
夢の中で皆と会いましょう。
50年前の豊川の社宅の六畳間でちゃぶ台を囲んで皆で食事をしましょう。
兄の部屋から地平線が見えます。
その向こうは太平洋です。
母の日に薔薇を
この時期バラがきれいですね。
近所のお宅のバラです。
あまりに種類の多いバラ、ご近所でも色んなバラを見ます。
その中でも去年からこのバラが気になってました。
車を運転していると私の目に飛び込んで来ました。
なんでこんな所に桃があるんだ。
しかもこんな時期に。
引き返してよく見るとバラの花でした。
生前父は人よりも動植物をこよなく愛し、この時期はいつも新緑と花で庭は溢れかえっていました。
でも実家にはバラは無かったです。
トゲがあり、手入れも面倒なバラを父は好まなかったのかも知れません。
でもこの一時期の美しさのために皆さん丹精を込めるのかも知れません。
そしてできの良い自慢の我が子を見てもらいたいのでしょう。
通りかかる人が目に入って来る所で育てているお宅が多いようです。
この時期、自転車で八尾駅へ向かう途中いろんなバラに出会えるのが楽しみです。
明日は母の日、今年はバラも加えて母に花を送りました。
最後の母の日になるかも知れません。