スタンディングみや(でした。)

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香りに思う

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生まれる前からずっと香に包まれて生きてきたような気がする。
春は新緑、私は山の中を歩き青葉の香りにここまで生きてこれた喜びを感じる。
夏は海、海辺の松原の間を散策し波の音を聞きながら汐の香りに日本人であることを感じる。
秋は豊穣、陽が燦々と降り注ぐ村に通じる畑の太った麦は谷を吹き抜ける秋風に揺られ黄金色の波のようであった。
陽をたっぷり吸い灼けた藁と穂の香りは私たちが農耕民族であったことを再認識させる。
冬は雪、静寂の雪の中静かな香りとともに雪の中に改めて自身の存在を感じる。
神は何の為に香りを生み出したのであろう。
気づき(危険、求愛、存在)だけの為であろうか。
人の心を豊かにする、人を落ち着かせる、そして人に過去を思い出させる為ではないだろうか。
四季の移ろいのそれぞれの香りに思い出される事がある。
そして、明け方、朝、昼、夕、夜、深夜それぞれの時間の香りが私の記憶の引き出しを引く。
しかし、逆にそのタイミングから香りを思い出すことは無い。