星の向こうの話
昨日のニュース、つまらない世俗のゴタゴタよりもずっと夢のある『はやぶさ2』の動きが目に留まった。
今日『リュウグウ』で行う人工クレーターを作るというのだ。
子供の頃夢中になった手塚治虫の漫画や米国ドラマの『宇宙家族ロビンソン』の世界に近づいているなと思っていたのだが、この人為で爆発を起こす人工クレーターはやってもいいことなのだろうか。
宇宙の成り立ちを解明するための実験なのだろうが勝手にそんなことをやってもいいのかと個人的に疑問に思った。
子供っぽい考えと一蹴されるだろうが、まずは地球にいる私たちだけで誰のものでもないと決めていいのだろうか。
我々生命の源だ。
それに悪影響を与えるようなことはないのだろうか。
地上から離れたところで爆発、発射させるから環境に影響は無いとも聞いた。
なんとも日本的だと思った。
隕石が絶えず衝突をしているようだからその一つと考えていいのだろうか。
宇宙の倫理ってのはあるんだろうか。
多分そんな学問もあるのだろう。
でもそれを地球上の生物だけで学問するのならばあまりに一方的である。
私にはわからないそれこそ雲の上の話であって、ニュースであった。
ふと思う。
もっともっと遠くにある星の知的生命体の子供が春休みの自由研究で『リュウグウ』の成り行きの観察を続けていたかもしれない。
その子が「地球人がこんな悪いことをしちゃってる。」とお父さんに苦情を告げるかもしれない。
お父さんは「彼らはまだまだ進化過程なんだから失敗をしないとわからないんだよ。やさしい気持ちで見守ってあげなさい。」と言うかも知れない。