オカラを食べる
スーパーで消費期限が近づき、値引きされて売られていました。
サラリーマン時代に豆腐工場から出て来る大量のオカラの廃棄の相談を受けた事があります。
あの時の相談は廃棄したオカラの腐敗臭の除去でした。
乾燥した大豆を水で戻して豆腐を作り、残りカスのオカラは当然水分をたくさん含んでおり、非常に腐り易いです。
私はオカラが廃棄されている事実を知って少しショックでした。
食べれるオカラを廃棄する一番の原因は日本人がオカラを食べなくなったからだそうです。
一部はスーパーで売られたり、飼料にしても捌ききれず廃棄しているのが現実です。
そしてその費用が豆腐の価格に入っている不思議があります。
『素浪人 花山大吉』というテレビ時代劇が子どもの頃ありました。
花山大吉はオカラが大の好物、飲み屋では必ずオカラと酒を頼んでいました。
オカラと酒ってのは合うんだろうなと思いつつ大人になりました。
でも飲み屋通いをするようになっても、そんなにお目にかかれるものではありませんでした。
私も店で出すことがありましたが、あまり人気はありませんでした。
オカラの不人気は不思議です。
昔から不人気だったのかもしれません。
『素浪人 花山大吉』はオカラを日本人の食卓に根付かせる啓蒙番組だったのかもしれませんね。
だとしたら、もっと子どもたちが熱中する番組を利用しなければいけなかったですね。
啓蒙されたのは私だけかもしれません。