『コロナ』雑考
そのうち消えて無くなるくらいの軽さで扱っていたのではないだろうか。
それが今では対岸の火事がこっちの岸までやって来たって感じだろうか。
新型コロナウィルスのこの『コロナ』のネーミングを調べると太陽のコロナであった。
なるほどニュースに出てくるウィルスの形はあの光冠によく似ている。
しかし、『コロナ』は文句は言わないのだろうが『コロナ』のイメージが変わってしまう。
私の出身地は愛知県豊川市、トヨタの関連企業も多く父の乗り継いだ車も全てトヨタだった。
だから私達には『コロナ』は良いイメージの自動車の名前であった。
このコロナも太陽の光冠が由来である。
愛知県は奥には長野、岐阜の山々を控え三河湾に面した濃尾平野は水にも太陽の光にも恵まれた農業に適した土地である。
豊田市に隣接する安城市は農業が盛んで日本のデンマークと小学校の社会科で習った記憶がある。
プラスの太陽のイメージがそこにはある。
そういえば、『コロナワールド』というパチンコ屋も豊川にあった。
ドキドキしながら高校生の時に入った懐かしいパチンコ屋である。
今はシネコンになっている。
これはたぶんあの銀玉がもとのネーミングであろう。
これはプラスイメージではないかも知れないが、新型コロナほど悪くはないだろう。
ネーミングってのは難しい、あやかりたい気持ちから有名な固有名詞を拝借するのと、形が似ているからと単純な発想で命名するのではだいぶ違うだろう。
私のイメージでは『コロナ』は病気の名前ではない。
太陽のコロナ、トヨタのコロナ、パチンコ屋のコロナのイメージが変わってしまう。
『新型インフルエンザ2020号』でもいいんじゃないかと思う。
その方がいつ流行したかも分かる。
こんな事を考えながら今日こそマスクを忘れないようにと、カバンにマスクを仕舞い込んだ。