猫の会話
猫が好きである。
猫の観察が好きである。
長く猫と接していて思うのは、私たち人間に見せない私たちの知らない面があるのではないだろか、ということである。
猫は犬と違う賢さを持っている。
私の付き合ってきた猫たちは私に媚びることは無かった。
しかし、こちらの気持ちが分かるようであった。
二匹が私に関する情報を共有しているように思えることもよくあった。
だから私の知らない世界では井戸端会議のようなものがあるに違いないと思っていた。
昨日見た三匹も私の事を話ししていたに違いない。
「私たちのこと、写真に撮ってるあのおじさんなに?」
「最近あんなやつが多いけど、白いマスクが気になるなぁ」
「おいおい、お前ら目を合わさん方がいいぞ。中国からやって来ている新型ナントカっていうトヨタの自動車みたいな名前の病気に感染するぞ」
「それって新型コロナじゃないのか?目を合わすだけで移るなんて、クロさん、あんたテレビを見てないなぁ」
なんて人間と変わらないつまらない会話をしてるのではないのかと思う。
いつも見る三匹との距離は徐々に縮まっている。
いつの日か私も会話の中に加えてもらいたいものである。