ムーミン谷のコーヒータイム
昼寝をして目覚め、コーヒーを飲む。
暑くてもホットと決めている。
しかし今日は喉が渇いていたから冷たいヨーグルトが心地よく食道をくぐり抜けていった。
ムーミンのマグカップはシリーズものでたくさんあるようである。
ストーリーがそれぞれあるのだがムーミンは私が思うよりずっと人間臭く、生々しい『恋愛』がシリーズの中心にあったりする。
北欧の妖精かと勝手に思っていたのだが、妖精ではなくトーベヤンソンが作り上げた世界の中の『生き物』なんだそうである。
カルピス劇場でのムーミン谷に私は偏った幻想を抱いていたようである。
登場人物の来歴もそれぞれ個性的なようである。
トーベヤンソンはこのムーミン谷を舞台に展開されるドラマで何を私たちに伝えたかったのであろうか。
調べれば簡単にいろんなことが判明するのであろうがあえて触れずにおきたい。
全てを知らぬ方が幸せであることがたくさんある。
小学生の頃、日曜日の夕食のあと明日からの登校にブルーになっていた私に30分の間そのブルーを忘れさせてくれた『カルピス劇場』であった。
私の持つムーミンのイメージは決して悪いものではない。
しかし、岸田今日子の声をよく覚えている。
ムーミン=岸田今日子の私が、岸田今日子を対談番組で初めて見た時に、変なおばさんがムーミンの声をやっているという事実を妙に強く記憶に刻み込んでいる。
そこらあたりがこのムーミンが私たちに伝えたい何かの一つなのかも知れない。