スタンディングみや(でした。)

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ちぢみほうれん草のパスタ

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昨日、久しぶりの雨が降っていた。

喉の弱い私には丁度良いお湿りとなった。

 

旬が分からなくなりつつあるこの時代でもこのちぢみほうれん草は寒いこの時期だけスーパーで並ぶ。

美味いが下ごしらえが面倒でなかなか手が伸びない。

しかし、寒さに耐えて近所のスーパーまでやって来てくれたコイツにあえて手を出した。

 

買った時にはソテーくらいにしようかと思っていた。

濃い味のほうれん草、甘くてアクが無い。

たまたまテレビでパスタを目にして用途変更を決めた。

 

みな、ここで二の足を踏む、洗うのが面倒くさいと思う。

でも、なるべく大きなボールかシンクに水が張れるならばさほど面倒くさくない。

一時間も浸けておき、土のたまる根っこを切り落とし洗う。

コイツには葉っぱに土が付いているから手で洗う。

多少は面倒くさいが難しくはない。

 

そしてザルで水切りをして葉と茎を適当に分け切り、ザク切りにする。

フライパンにはオリーブ油、ニンニクとベーコンを刻んだのを炒めて、同時にパスタも茹でる。

 

ちぢみほうれん草は茎を炒め、葉を炒め塩コショウしてクタクタくらいになって汁が出てきたところにパスタを炒め合わせる。

 

パスタを茹でる時、子どもの頃みたカルピス子供劇場の『母をたずねて三千里』をいつも思い出す。

お母さんが帰ってくるのに乗っているであろう船の到着を待つ間、自宅で猿のアメディオを相手しながらパスタを茹でる。

それしか無かったのだろう、「今日は粉チーズだけにしておこう」と寂しく食事を済ませる。

なんだか共稼ぎでいつも家にいない母の帰りを待ち、冷えた残りごはんにふりかけをかけて腹を満たしていた自分を思い出したものである。

 

パスタなんて自分で料理して食べる時が来るなんてその時は想像もしなかったが、今では普通にわが家の食卓に上がるようになった。

 

高級な物を食べることで豊かになったとは思わないが、こんな時に私はいつも食の豊かさを感じている。