羊な夜
金曜日の夜のこと、私は所用で合気道の稽古には行けませんでした。
用事を済ませ家内に連絡を取ると『羊にいる』とのこと、迎えのため天王寺で途中下車しました。
私が店をやっていたビルの地下にあるワイン屋さんです。
人柄のよいマスターがいつも笑顔で迎えてくれる落ち着くステキな場所です。
そのマスターに惹かれやってくるお客さんも気のよい方ばかり、私の店にも来てくれた顔馴染みの方も多いです。
酒が嫌いなはずの家内もマスターのファンの一人です。
酒を置いている店にやってくるお客さんは楽しい事ばかりではないでしょう。
辛いこと、悲しいことのあった時にグラスに注がれた綺麗なワインを見つめながら心の整理をしたい時もあるはずです。
さりげなくその話しを聞き
決して深入りをしないマスターは心理カウンセラーのようです。
男女、年齢は関係無く、こんなお店をそばにおくことは大切かも知れません。
美味しいワインと美味しいペンネをいただき気持ちの整理とともに明日への活力を蓄えるためにも。
『淡麗の白』をいただき、羊な夜に幕を引き天王寺駅に向かいました。