祝いの言葉
先日入籍して夫婦としての契りを結び、今日合気道の仲間にその報告のパーティーを催す二人がいる。
その二人に祝いの言葉を述べたい。
あなたたち二人がこの世にいるのは、あなたたちのご両親がいたからです。
父の背中を見ながら、母の献身を受けながら、両親の愛情を浴びて子が育つのは今も昔も変わらぬ事であろう。
そしてそれを受ける子は渦中でそれは分からない。
それも今も昔も変わらぬことであろう。
でもそれでいいのだと思う。
親元を離れて多くの経験をし、自身で子育てをして父母の大きさを知らねばならない。
「孝行をしたいときには親は無し」
一見、こんな寂しい事、無駄な事は繰り返すべきではないように思える。
しかしながら、そこにはしても良い失敗、しなければならない失敗があるという事を先人が隠したのではないだろうか。
どんなに世の中が高度化しようとも無くなってはならない諺だと思う。
そしてこれは我が子に繋ぎ、そしてまた子から孫へ送ってもらいたい。
私は私をこの世に送り出し、育て、多くの経験をさせてくれた他界した父、認知症の母に心から感謝する。
あなた達もご両親のされたご苦労をこれから肌身で感じて欲しい。
そして次世代にこの『恩送り』を伝えてください。
おめでとうございます。
心よりお祝い申し上げます。