春、初心に帰る日
今年は四月一日が月曜日です。
なんとなく嬉しいですね。
38年前の四月に大学へ入学して合気道の稽古を始めました。
四月が来るたびにあの時の新鮮な気持ちを思い出すことが出来ます。
実家を離れる寂しさや新しい生活に対する期待やらが、この春の冷たい空気の中に入り交じっていました。
三月二十九日、今年度最後の金曜日の稽古に向いました。
通天閣の見えるこの天王寺で合気道を続けているとは38年前の四月に想像の欠けらすらありませんでした。
でもこの天王寺で感じた空気も私をあの頃を思い出させてくれました。
まだまだ稽古を続けなければなりません。
大阪で新しく出会った仲間たちに合気道を伝えて行かなければなりません。
それが私の合気道と今まで出会ってきた多くの先生方への恩返しです。
日は長くなり、まだ明るい夕方の通天閣です。
もうこの風景に慣れてきた私は大阪の人間になったのかも知れません。
途中、阿倍野の公園を抜けて遠慮がちに咲き出した桜の下を歩いて稽古に向かいました。