幸せな時間
久しぶりに飲みすぎが続いた。
金曜日、大学の同窓生と。
よく私のアパートに転がり込んで来た男である。
無茶な飲み方は変わらない。
お互いもう58歳である。
ホテルのレストランでビール、シャンパン、ワイン、ウイスキーまたビールとぐるぐる回る。
この男のおごりである。
学生時代に戻り私もジャブジャブと浴びるほど飲み、ラウンジに移動してまた酒の風呂に浸かるほど飲んだ。
楽しい時間であった。
楽しい時間の後には深い苦悩が待つ。
毎回同じ後悔をする。
そして二日酔いと闘わねばならない。
丁度良いところで切り上げれる、そんな時は来ないと分かっている。
タイムスリップが私の得意技だからだ。
ともに時間を過ごすその相手との一番楽しかった時を思い出す。
まずはここからスタートである。
盛り上がって 最後はこの先に向かって気持ちを合わせて締める。
今回もそんな展開であった。
また近いうちに顔を合わせることであろう。
昨日は合気道の稽古の後、阿倍野で知り合った5.5人と桜を求めて天王寺公園で宴を催した。
まさに花冷えの中での花見、冷え切ったカラダを温めるためにこの後日本酒の店に移動し、盛り上がりのなかワインバーに移動して今朝はまた深い苦悩に包まれた。
今晩はつくば市の友人が送ってくれた。あられをいただきながらのコーヒーだけで済ませた。
人工甘味料を感じさせない素朴な味わいのあられであった。
久しぶりに明日へ苦悩を残さない幸せな時間が過ぎた。
いろんなことがあるから平穏を感じることが出来ると思う。
平和に慣れてしまえば何が平和かわからなくなってしまう。
適度なストレスが人間に必要なのと同じである。
だから時には飲み過ぎがあってもいいというのはこじつけであろうか。