兼題『柏落葉』
写真は近所で毎年見る八重桜です。
こんな風に色が混ざるのが不思議です。
この時期、いつも立ち止まって見入ります。
この美しさも永劫ではなく、やがて枯れ朽ちて落ちます。
それが自然です。
柏は時期になって吹いてくる芽を守って格好悪くぶら下がります。
いつもの俳句投稿サイトですが、たくさんの投稿があり、たくさんの人が柏落葉を詠んでます。
前回の『ていれぎ』よりイメージしやすいでしょうね。
寝たきり親父は『人』に選ばれていました。
徐々に本領発揮ってところですね。
私はまた『並』。
まぁ、こんなもんですね。
今回も私の柏落葉の文章にお付き合いください。
兼題『柏落葉』
この季節の柏が好きだと言うやつは少ないだろう。 シワシワで下を向きぶら下がっている姿は自分の将来を見るようで悲しくもある。 そのあと生まれる新芽、新緑は躍動感があり、新しく始まる季節に期待を寄せれる。 夏の強い日差しの下の柏は美しく力強い。 秋の柏葉にはこの先待ち受ける辛い残酷な冬を予感させる。 そして冬。 季節は一巡してまたあの無残な姿を我々の前にさらす。 おーい、柏よ、そろそろ自分の好きなように生きてみたらどうだ。 五月の餅のべべになりたくてこの世に出てきたわけじゃないだろう。 俺たちを悲しませるような、濡れ落ち葉の兄弟分みたいのは止めようや。 来年は潔く、カッコよく散ってくれよ。