合気道を始める子どもたちに
今の子どもたちはモノも情報も溢れかえった中を生きていかねばならなく大変だと言われてもうずいぶん経つと思う。
今しか知らない子どもたちがそう思っているのか私にはわからない。
モノも情報も少ない時代を生きてきた人間がそう言っているだけではないかとも思う。
そして親心で多くを子どもに押し付けている風潮があるのも間違いはないのではないかと思う。
ただ機会喪失を危惧するならば大人ほど情報の多くない子どもたちに良質な情報を知らしめることはあってもいいと思う。
しかし、最終的には子どもたちに選択権がなければならない。
『名探偵コナン』のキャラクター遠山和葉なるなにわの女の子の使う合気道に興味を持ち自ら親に乞い入会してきた子どもたちもいる。
親が導く、自ら見つける、入り口が違うだけかもしれない。
好きで出来るのが一番である。
親は子ではない、別の生き物である。
最初から合気道を好きだと思える子どもは少ないだろう。
昔と今とどちらが幸せなのかわからない、言えることは当人は今を生きているということだ。
やってみなければわからない。
とりあえず我等が阿倍野道場の門を叩いてきた子どもたちよ、一緒に稽古しよう、ともに汗を流してみよう。