スタンディングみや(でした。)

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豊川は雨

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昨日のこと、豊川は雨。

豊橋で新幹線を降りて飯田線に乗り換えると大粒の雨が降ってきた。

この雨、時候は少しはずれるがまさしく穀雨である。

ところどころ田植えの準備が始まっている。

水の張られた田の水面にポツリポツリと小さな王冠を作っている。

雨上がりに新緑は輝きを増すであろうし、この時期の雨は嫌いではない。

しかしながら小坂井駅から母のいるグループホームまで少し距離がある。

久しぶりにさす折り畳み傘に身を隠して歩いたつもりだったが着いた頃にはスニーカーの中はグチョグチョだった。

 

子どもの頃を思い出す。

雨の通学は荷物が増えて嫌であった。

おまけにズック靴はすぐに雨がしみる。

成長過程の子どもの足にズック靴は対応出来ない。

親指の先の開いた穴から雨水は直接浸水する。

その頃は裸足で直履をしていたので下校時、乾ききらない冷たいズック靴に足を突っ込むのに勇気が要った。

 

しかし、今考えると母が靴を乾かしてくれていたのであろう。

帰りも十分に雨水を吸わせたズック靴を次の日に気持ち悪く履いた記憶が無い。

職業婦人の母から何の小言も言われた記憶が無い。

いずれ自分で気がつく時が来ると思ってくれたのだと思う。

まあまあ放任主義の母に責任感を子供の頃に植えつけられた。

厳しくも優しい母であった。

愛猫トラよりも長く寝ている今の母に厳しかったその面影は薄れ優しさだけが残る。

 

そのうち梅雨に入るであろう。

そしてこんな雨が続く。

人の記憶と気候は密接に関係しているのであろう。

視覚、触覚、聴覚、嗅覚と、味覚以外の五感が私にいろんなことを思い出させる。

私にとって毎年巡り来る梅雨は鬱陶しさばかりではない。