スタンディングみや(でした。)

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地上絵と人の心

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気持ちの良い青空ですが、まだまだ猛暑日真夏日は続くようです。

関東の暑さほどではないにしても皆さんご自愛ください。

 

昨日のブログの続きではありませんが、ナスカの地上絵を思い出していました。

地図が好きでよく眺めるのですが、Google earthでこの地上絵を見ることができるのをご存じでしたか?

興味がある方は一度探してみてください。

過度なインターネットの普及に諸手を挙げて賛成する私ではありませんが地上絵を見つけた時は嬉しかったです。

 

ここで登場するのがマリア・ライヘ(故人)というドイツ人の数学者です。

彼女はこの地上絵の研究に生涯を捧げました。

当時のナチスドイツから逃れたかった理由もあったようですが、地上絵の不思議は彼女を惹きつけたんですね。

 

ずっと私はマリアを羨ましいと思い続けてきました。

地平線まで続く地上絵の石ころを辿り、ナスカの古代人の叡智に感動し、夜はざわめく音が聞こえるくらいの星のきらめきの下で仮説を立て、古代人になりきったのでしょう。

やりたい事で生涯を終え、どんなに幸せな人生だったかと思ってきました。

 

しかし、今年に入って姉のような存在だった従姉が急逝し、つい最近私と兄をいつも心配してくれていた伯母が老衰で亡くなりました。

身近な人が居なくなる、いつもその気になれば話が出来る、居てくれるだけで安心出来る人が居なくなる事が続き考えました。

 

人は死に行くときに皆幸せなんだろうか、と。

たぶん幸せな中で生涯を終える人は少ないと思います。

どこかで手を打ち、妥協のなか生きているのが普通の人間です。

 

『人の心は分からない』って感じです。

 

幸せそうに思えたマリアにも逃れてきたナチスドイツに何かを残していたかもしれません。

でも、分かりません。

『人の心は分からない』です。

 

ナスカの満天の星空の下、一人涙を流していたマリア・ライヘの方が人間らしくて私は好きです。