スタンディングみや(でした。)

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銀木犀

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わかりにくい写真ですみません。

『銀木犀』です。

 

昼に大学の同期生と記憶が匂いを呼び覚ます、って話をSNSでしていました。

逆の匂いが記憶を呼び戻すことの方が多いのかも知れません。

でも、強烈に脳に刻み込まれた記憶とともに脳ばかりか心にも残る記憶と匂いのセットがあるようです。

 

不思議ですが昼間部屋にこもってずっとパソコンをいじくりながら死んだ従姉を思い出していました。

たまたま仕事の相手が五反田の人、五十年前、死んだ従姉は戸越銀座に住んでいました。

五反田から歩いた記憶があります。

楽しかった思い出と悲しかった思い出がごっちゃです。

東京の大学病院で兄の検査があり、一週間ほどの滞在だったと思います。

母と兄で毎日出かけて私は木造二階建てのアパートに残されました。

叔母さんは部屋で内職をしていました。

アパートには他の住人もいるのですが、なぜかいつも叔母さんが便所掃除をしてました。

当時でも古いアパートでしたから叔母さんがどんなに丁寧に掃除しても匂いは残りました。

便所の小窓からは銀木犀のまばらな花が見えました。

従姉を思い出し、記憶はその便所につながり銀木犀と混ざったアンモニアの匂いを思い出していました。

 

そして八尾駅への道すがら、この秋初めての木犀の匂いでした。

不思議な思いで、また従姉と叔母さんとあの便所の匂いを思い出していました。

 

アルツハイマーの母の脳は匂いとの因果は無くなってしまったのでしょうか。

 

女ばかりの三人姉妹、長女は先月急逝してしまい、三女の母は明日もわからぬ容態です。

頼りにしていた娘に先立たれ兄弟姉妹の中、一人残される叔母さんの体と心が心配です。

現実ってのはこんなものです。

心配ばかりで何も出来ない私です。

『返信不要』と朱筆してせっせと葉書でも書こうと思います。