列車座席ヒーターの危険性
JRの座席下のヒーターがよく効く。
これがクセ者である。
酒でも飲まぬ限り寝過ごす事はないのだが、当時は毎晩酒を飲んで帰っていた。
これでもかこれでもか、くらい飲んでいた。
しかし寝過ごすのは決まって冬であったた。
座れることのない通勤列車も魔が刺すかのように座れる時があった。
そんな時にいつも事件が起きた。
当時三重県方面に向かう私鉄沿いに住んでいた。
たらふく飲んできたのに乗り換えに時間があり、鶴橋でさらにメートルを上げる。
20分ほどだから立って帰ればいいのに座ったばかりに奈良県内の最寄駅から遠く離れた三重県に入った駅で起こされた。
帰りの電車はなくベンチで寝るかと改札を抜けたロータリーでタクシーに跳ね飛ばされた。
前方不注意の運転手曰く、こんな時間に人がいるとは思わなかった、と。
私は即座に『その前に言うことがあるだろう。謝れ!』とポカリ。
奈良の自宅までは料金無しで送り届けてくれた。
思い出せばこんな事はキリは無い。
ヒーターでの尻の熱さが色んなことを思い出させる。
潜む座席ヒーターの危険性は知り尽くしている。
でも心地よい座席ヒーターの温かさかな。