富山からの春の便り
今年も富山から蕗の薹がやってきました。
大学の先輩『寝たきり親父』あらため『チームすそのりょういち』そしてまた『ねずみ男』への改名を予定されている合気道部の安田先輩からの春の便りです。
と言っても俳号の通りの寝たきりです。
いつも奥さんが息子さんとともに摘んでくれるようです。
立山連峰を背景とする滑川市では少し車を走らせば蕗の薹は決して珍しいものではないから気は遣うなと言ってくれます。
しかし、日本アルプスの清廉な雪解け水で育まれた蕗の薹が我が家にある事はとても有り難く、嬉しいことです。
寝たきりの先輩の顔と、奥さんの顔(これも合気道部の後輩)が目に浮かびます。
卒業して35年が過ぎました。
皆それぞれの道を歩き見た目だけ皆変わりましたが、本質の何かはあの時のままです。
大学四年間の合気道部の生活は本当に苦しいものでした。
でも皆、合気道が好きでもあり、助け合って最後まで残りました。
長い年月を経ても変らぬ何かはこのままいつまでも続くことでしょう。
誰もがそれを当たり前のことであって、特別なことなどと思わない普通がいいんだと思います。
10年経っても20年ぶりに会っても元気か、また会おうと別れることのできるのはそんな濃い下地があるからだと思っています。
今晩は蕗の薹と一緒に頂いた美味しい玉子を家内と頂きたいと思います。
ありがとうございました。