夏井いつき先生と寝たきりオヤジ
富山にいる大学の先輩『寝たきりオヤジ』こと安田先輩が日曜日に夏井いつきの句会ライブに行ってきた。
滑川市の会場である。
社会人の先輩とはあまり付き合いが無かったのだが、息子が生まれてしばらくしたら、ある夜いきなり名古屋から京都まで車でお祝いを持って来てくれた。
破天荒と言えば格好良く聞こえるが、奥さん、家族を泣かせる好き勝手な生活をしていたに違いない。
学生時代を思い起こしても容易に想像はつく。
倒れてしばらく連絡が取れなかったのだが、iPadを使える環境に変わってから連絡をもらえるようになった。
倒れてもう十数年が過ぎる。
よく生きることを放棄しなかったと思う。
その生きる原動力の一つに『俳句』がある。
そして二年ほど前に俳句の世界に半ば強制的に引っ張り込まれ、私も細々と俳句を作るようになった。
前置きが長くなったが、以下はその時の様子を夏井いつきが綴った文章である。
○富山・滑川の句会ライブで、 寝たきりオヤジに初めて会いました。来てくれてありがとね。 脳内吟行もOKですが、今、現在見えているもの、 聞こえてくるもの、肌に触れるもの、全てが句材ですよ。
夏井いつきの出身地松山市が主催の俳句投稿サイト『俳句ポスト365』というのがある。
そしてこのサイトの実動を夏井先生、息子の正人先生達がやっている。
このサイト、一週毎に俳句の投稿と発表を交互にやっている。
今週は発表の週、その中での文章である。
ここまで俳句を世に広めた夏井いつきとそのパーティーの努力はすごいと思う。
人に生きる気力を与える俳句の力を先輩に知らしめた夏井先生の力はすごいと思う。
文化ってのはこんなことを言うのではないだろうか。
この言葉ばかりは漢字より英語の方が理解しやすい。
『culture』である。
耕すことである。
裾野を広げ、裾野から耕すその文化は世に根付き本当のものになるに違いない。
夏井先生たちが耕す俳句は以前の俳句の文化とは違うもののようにも思える。
新しい世界のように思える。
今日は嬉しい文章を目にする事が出来た。
私も先輩に尻を叩かれながら細々と俳句修行を続けていこうとあらためて思っている。
写真は関係ありませんが、大阪の朝焼けです。