接触の少ない合気道
五月も休会である旨を家内が子供たちへ連絡を入れ、何軒かのお宅から電話を頂いた。
みんな元気にやっているようである。
中には毎日腕立て伏せ、腹筋運動、スクワットを欠かさず続けている子もいた。
毎日何もせず過ごす私には頭が下がるばかりである。
『三密』のどれにも当てはまる稽古。
いずれ再開された時にどう行うかを考えるが、検査体制も特効薬も整わなければ個人の判断に任せるほかないだろうと思う。
『命がけ』でやることじゃない。
自分ばかりか他人に迷惑をかけてしまう可能性だってある。
もうしばらく先まで結論は出せないが、こんな機会である、ある程度合気道が理解出来ている皆さんにはイメージトレーニングが一番だと思う。
頭の中で繰り返し繰り返し、自分の頭に残っている技を続けて欲しい。
そして、なぜそんな動きをするのか、なぜそんな動きになるのかを考えて欲しい。
いい機会だから技を理解して欲しい。
自分なりの理屈でもいい、自分なりでいいから理解して欲しい。
それをしておくと、必ず気付く時が来る。
自分の理解が正解であっても、不正解であってもだ。
正確な剣の振りを考えてそれを捌き、技につなげる。
そのためには自分で木刀でなくともよい、麺棒でもいいから家で振って考えることが大切だと思う。
『接触の少ない合気道』、思えば自分で今までやってきた合気道かも知れない。
本来は人との接触は得意ではない。
それでも人と接する仕事をし、合気道も続けて来た。
矛盾したことを言うようだが、だから稽古はそれほど好きではない。
合気道が好きで稽古を続けてきただけである。