コーヒータイム
サラリーマン時代よく喫茶店に行った。
朝はモーニングを頂きながら、日経新聞に目を通しながら仕事の事を考えた。
昼は昼メシを食べながら、食後のコーヒーを飲みながら雑誌や週刊マンガを読みながら短い休み時間を過ごした。
午後はよくコーヒーを飲みながら通りを行き交う人の姿を眺めながら打ち合わせをした。
そして書類を作った。
会社は落ち着かずあまり好きではなかった。
会社に行かなくなった今、やはりコーヒーが好きである。
日に何度かコーヒーを飲む。
家ではよそ事はせずに家内と話しをしながらコーヒーを楽しむ。
今日のコーヒーは特別である。
飲み屋時代のお客様、ピアニストであり、料理は自身で発酵から手掛ける何でもされる不思議な方から頂いたコーヒーである。
もちろん自家焙煎である。
郵送されたその封筒は香ばしい香りを我が家の郵便受けに満たし、封を切った豆、挽いた豆、それぞれ香りは変わり、淹れたコーヒーは格別なものであった。
美味しいコーヒーは心を豊かにしてくれる。
我が家のコーヒータイムを豊かな時間で満たしてくれた。