今年の河津桜は
昨夜は稽古、金曜日の夜はいつも人は少ないのですが、年度末で皆さん忙しいのか熱心なお母さんがお一人と、小学1年となる弟と4年になるお姉ちゃんを連れて来たご両親のご家族四人の見学、体験の、計五名のお相手をさせていただきました。
見学、体験が続きます。
聞けば、どのお子さんも他の習い事もして、高学年になれば皆塾に通うようです。
今の小学生は大変だなと思いますが、本人達はここでの体験を楽しそうにやってくれます。
まぁ、いいことにしましょう。
彼等、彼女達の週一度の息抜きの場になってくれたらそれでいいです。
途中軽い食事を済ませ、家内と真っ直ぐ帰りました。
帰って少しだけ気になる書類に手を加え、就寝。
そして今朝は愛知の母の元へ向かいます。
去年のこの頃、グループホームの近くにある河津桜が満開でした。
職員のおばちゃん達から来年はお母さんを車椅子で連れて行ってあげてね、と言われていたのですが実現させる事は無理なようです。
畑の真ん中に一本ぽつねんと立つ桜の樹には一年を通して人がやって来る事でしょう。
春は花見、そのまわりで子どもたちは走り回ります。
夏は野良仕事の合間に涼を取り、そして再び汗を流しに畑に戻ります。
秋には赤黄と変わった傘の下で村の若者は恋人に愛を囁いたに違いありません。
そして冬には村の老人が裸の樹を見上げて来る春を共に迎える約束をします。
いくつになっても人の絶えることのないこの河津桜のようになりたいものだと思うような年齢となってきました。