酢鶏なるもの
日本の家庭に浸透している中華料理の定番『酢豚』が嫌いな方は少ないと思う。
訳あって低カロリー食摂取中である我が家の昨夜の食卓には『鶏の胸肉の甘酢がけ』が登場した。
家内曰く、『酢鶏』という言い方があるとのこと。
聞いたことが無かった訳ではないがこの呼名には違和感がある。
『酢豚』だけにしてもらいたい。
『酢豚』も日本で付けられた名前であろうが、この歴史は長いと思う。
中国呼びをするならば
『酢豚』=『古老肉』である。
言うならば本来の『鶏の甘酢がけ』=『油淋鶏』だと思う。
今夜のメニューは日本の家庭料理の『鶏胸肉の酢豚風』といったところか。
酢鶏のようにネーミングをしていくと芙蓉蟹は『酢玉子』天津飯は『酢たまご丼』となっていかないだろうか。
なんだか出来の悪い健康食のようだ。
微妙で個人の感性でイメージが変わるから名前をつけるのってのは難しいと思う。
『酢鶏』は日本の家庭料理であって、長い歴史を持つ中華料理とはしない方がいいと思う。
でも中国のお母さんが作る家庭料理にもこんなのはあるかもしれない。
料理ってものには旬の物や相性の良い食材であらば『でなければならない。』なんてルールは無いと思っている。
要は美味ければいいと思う。
これとは関係無いが個人的に『酢豚』にパイナップルが入っているのは好きではない。