電動アシスト自転車
最近街を歩いていても、自転車に乗っていても、自動車を運転していても気になるのが標題の電動アシスト自転車だ。
特にこの大阪では人が歩く歩道を当たり前のように自転車が突っ込んで来る。
歩行者が避けるのが当然だと大阪の運転者は思い込んでいるようだ。
この恐ろしい自転車が特に多い大阪の阿倍野筋で、風呂敷の荷物を抱えていた私は走って来たおバアさんの荷物カゴが手に当たり骨にヒビが入ったことがある。
その時も電動アシスト自転車、そして、そのままあっという間に走り去った。
気になり調べると高齢者の死亡事故が増えているとあった。
私が気になるのは高齢者ばかりでなく、子どもを乗せた主婦層もである。
私は電動アシスト自転車に乗ったことがないので想像でモノを言ってはいけないが、構造的にはモーターによる減速もマニュアル自動車のクラッチを切った状態も可能なのではないだろうか。
私が見て危険を感じたのは、ニュースにもなった死亡事故を起こした急発進ばかりでなく、急停止時の状態であった。
自力よりかなり強いモーターの駆動力に手でのブレーキだけでは対応しきれていないようであった。
アクシデントにパニック状態だったのであろう、止まりたいのに止まらない状態のまま焦る顔で若い主婦の駆る電動アシスト自転車はズルズルと自動車に突っ込んでいった。
人身事故にはならなかったが見ているこちらも肝を冷やした。
子育てに忙しい主婦の買い物や用足しに、自宅に引きこもりがちの高齢者が外で活き活きと活動するためにこの電動アシスト自転車を活用するのは一見良いことのようにも見えるが、ルールの無いまま文明の利器を得てしまった未開人のように私には見える。
最近、毎日のように高齢者の自動車事故のニュースがテレビで流れるが、次はこの電動アシスト自転車だと思う。
最低限の交通法規を知ってもらい、ヘルメットを着装してもらいたい。
メーカーは売りっぱなしではいけないだろうし、行政には対応策を考えてもらいたいものである。
安全運転を目指す私にとっては大変迷惑で、運転のしづらい日本となっている。