人口減少で変わる世の中
これから人口が減っていく中、いろんなことが変わっていくだろう。
新聞記事で小売店舗がオーバーストア状態であって、人口減少とネットでの商取引の普及で、小売店舗が淘汰されていき買い物難民が出ると予測していた。
何年ぶりかで家内とマクドナルドに入った。
ビッグマックを食べながら向かいのカラオケ店を眺めていた。
ここもあそこも無くなるのかも知れないな、と思いながら20数年前の京橋のカラオケ店を思い出していた。
当時いた会社のすぐ近くにある個人経営であるビル一棟のカラオケ店は24時間営業で会社の連中が夜はよく利用していた。
私は二日酔いの勤務時間中に歌うことは無く部屋を1時間占領してエアコンを効かせて昼寝した。
当時昼の利用客は少なくガラガラだった。
レジでオーナーらしき人に1時間限定の弁当付きの昼の時間を作ったらどうだと提案した。
店はすぐに実行に移し、昼もOLやおばちゃん達が来るようになり、私の昼寝場所ではなくなった。
24時間のコンビニの営業が話題となっているが、賃貸であれ、持ち家であれ可能であればオーナーが24時間の稼働を考えるのも当然だと思う。
立地とオーナーの考え方とやり方だと思う。
いろんな意味での効率よい稼働が必要であろう。
かならずしも24時間営業がよくないとはならないと思う。
新聞記事の予測していた買い物難民の中心となろうお年寄りには出前方式に近いトラックでの移動スーパーがいろんな面でいいと思う。
昔、地方を回ってたヤツである。
私は子供の頃、父の実家に祖母の看病のため長く滞在した母について行ったことがある。
長野県の山あいの村である。
大声を出しても聞こえないくらい離れた隣家しかない山村での唯一の消費手段がこの移動式店舗であった。
鳴らしながらやって来る音楽が聞こえると心が浮き立ったのを記憶している。
子どもが喜ぶ菓子も積んで来ていた。
これがあれば、お年寄りが買い物のため車のハンドルを握る必要はなくなる。
お年寄りの話し相手ともなれて認知機能低下防止にも役立ち、独居老人の安否確認にも寄与出来るであろう。
地域の安全につながり、自治体との連携もあってもいいかもしれない。
注文を受けながらの販売となれば食品ロス削減も可能である。
移動式スーパーに雑誌や新刊書を積んで、自然あふれる山あいや海辺の町や村を巡回する老後も面白いかもしれない。
しかし、考えればその頃には私も免許証を返納しているだろう。
AIの運転には身を委ねたくない。
この楽しみは誰か後進に譲ることにしよう。