スタンディングみや(でした。)

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夏の終わりの蝉時雨

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昨日はお休み、愛知県豊川市にいる母と田原市にいる兄に会ってきた。

かなり早い朝に出発、久しぶりに長距離運転のハンドルを握った。

大雨の警報が出ている奈良県から三重県を夜明け頃に通過、ひさびさに恐ろしさを感じる雨の中、大型車両に挟まれて名阪道を東に向かった。

朝早くに母のグループホームへ到着。

母は自分の食事の前でテーブルに頭をつけて眠っていた。

食べなくとも必ず三食を他の皆さんと共に食卓につかせてくれるここの施設のやり方に共感している。

母の世話をしていただく方は大変だと思うがこのメリハリが脳にもいい刺激を与えているんだと思う。

低空飛行を続けている母は経口栄養剤で生を保ち続けている。

人間に必要な栄養がほぼ含まれている。

飲みやすい味で仕上げられており、これだけで生き延びている高齢の方がかなりの数だと聞いた。

そこそこで切上げさせてもらって兄のもとへ向かった。

実は兄が先週車椅子から転倒して膝を骨折した可能性があるとの連絡を受けていた。

昨日が診察日だった。

施設の看護師さんとともに田原市にある総合病院へ行った。

聞いていたほど骨折はひどく無く、固定帯をしたままで様子を見ることとなった。 不幸中の幸いであった。

兄の今の現状、年齢にプラス20歳で考えたらいいですよと医師に告げられた。

長期にわたる服薬と車椅子の生活での運動不足が原因である。

しかし、まだまだ元気に生きていかねばならぬ兄とはこれからのリハビリを約束して別れた。

 

帰り、田原城跡の博物館の駐車場で一人休憩した。

その頃には雨は上がりひんやりした空気に包まれていた。

大阪では聞かないミンミン蝉の大合唱である。

平日の昼下がり、人はいなく落ち着く不思議な場所である。

渡辺崋山』は田原藩士、画家で思想家でもあった。

こんな場所で日本の行く先を憂いていたのだろう。

物を考えるのに向いた場所である。

 

田原市は太平洋と三河湾に挟まれて温暖で裕福な土地である。

豊橋に隣接しているので新幹線に乗れば東京大阪ともに一時間半圏内の至便だ。

仕事によったら、こんないい意味での適当な田舎で生活するのも頭と心に良さそうだな、と最近思うようになった。

 

そのあと急いで大阪に戻り、阿倍野での稽古に向かった。

忙しい一日だった。

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