スタンディングみや(でした。)

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マカロニな夜

この正月、やらねばならない事があり普通の日を送った。

食事は毎日何かを作っていた。

年末にスーパーであまり見かけなくなった普通のマカロニを見つけて買っておいた。

太いストローが切断されただけのような昔ながらのマカロニである。

子どもの頃からマカロニサラダが好きであった。各家庭でその家のマカロニサラダがあるのではないかと思う。

私もいつもこうしたらこんな味になるだろう。

こうしたら美味しいだろうと思い自分の味を作り出す。

どの家庭でもそんなことをしながら『おふくろの味』は出来上がるのだろう。

 

安くて美味い!などと矛盾したキャッチフレーズをうたう大量生産された工場製品は、まずくはないが何かが違う。

 

マカロニを気持ち固めに茹で上げて必ず下味をつけている。

こんな工夫が各家庭によって違うのであろう。

料理の本は見るのは好きではあるがそれを手本にして作ろうととは思わない。

インターネットの料理サイトもあまり好きではない。

口にしたものをどんなふうに作ったのかを想像しながら作るのがいい。

こうしたらこんなふうになるんじゃないかと想像するのもいい。

 

たぶんどの家庭でもそんなことをやっているんだろうと考え、マカロニサラダを作った。

二人分であれば手間まで入れて考えたらスーパーの少量パックを買った方が安上がりかも知れない。

食べる物に限らず、大量生産の物が溢れ欲しい物がインターネット経由で翌日には手元に届く時代である。

食べたい物はまず材料を手に入れてそれを加工しなければ口に入れる事が出来なかった時代や食べる事すら出来なかった時代を生きてきた人たちと今の時代しか知らない人たちとには何か違ったものがある。

 

それはいいとか悪いとかの問題ではない。

時代に逆らうことば出来ないからどうしようもない。

そんなことを考えながらマカロニな夜は更けていった。

 

写真は店をやっていた頃に出していたマカロニサラダです。
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