食材の話
ねずみ男の先輩と話をしているうちに鮒寿司の話から食用の昆虫の話になった。
私はどんな世の中にこの先変わっていくのか分からないが、そんなのを主食にしなければならない世の中になるならばその時はこの世におさらばしてもいいと思う。
でも、それが本来の形を残していなかったらどうだろうなんて事を考えてたら昔みた映画を思い出した。
『ソイレント・グリーン』てSF映画だ。
たぶん私と同年代ならば知ってると思う。
チャールトン・ヘストンが主演だった。
原作の小説は『人間がいっぱい』という邦題だった。
こんなタイトルのSF小説が本屋に並べば内容は想像がつくと思う。
人口が増えすぎて食糧不足となった近未来に政府から配給されるビスケットの材料は実は人間だった。
あまり気持ちのいい映画ではなかった。
途中、展開で想像がつくものの当時の私にはショッキングなストーリーだった。
でも、その時考えたのは知らなければ済ますことの出来ることがある、ということだった。
食品染料の赤色には虫が使われていると知った時も驚いた。
知らなきゃ平和なのである。
好奇心旺盛な私は何でも知りたいが、これからは『ヤバイな』と思う時にはそれ以上踏み込むことはしないようにする。
いろんな場面でそんな『ヤバさ』が現実になる日が来ないとも限らないように最近思ったりするからである。