スタンディングみや(でした。)

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台湾の母からの電話

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台湾の母、黄絢絢からLINEの電話が来た。

私は落ち着いたら手紙を書こうと思っていたのだが、とりあえずと思いLINEを使って母の訃報を知らせていたのだ。

 

私の知る母と同年代の皆さんは達観している。

寂しくなるねぇ、とは誰も言わない。

黄さんも同じである。

私の身体を心配してくれる。

死んだ人間より生きている人間であると言う。

あなたにはまだやる事があるでしょうと言う。

家族の介護だけがあなたの人生ではないでしょうとも言う。

 

母の親友と言っても過言ではない。

寂しい思いをしているのは黄さんかも知れない。

8年ほど前に母に会いに来てくれた。

母のアルツハイマーはその時すでにかなり進行していた。

黄さんを認識していたがしゃべることはめちゃくちゃだった。

 

二人になってから「こうなるのは分かっていたけど会いに来た。」

母には口で表現出来ないほど世話になったとその時言ってくれた。

気持ちの整理をつけに80を過ぎた年齢でわざわざ台湾から母に会いに来てくれたと思った。

 

でも、それからもずっと心配してくれていたのである。

私には感謝しかない。

同じ事が出来るだろうかと思う。

 

自分の事だけで精一杯の私は反省するばかりである。

母にとっては生涯で一度だけの事、私の知る限りで母の最期を伝えなければならないと思っている。

 

母のために出来る最後のことである。

私の知る母の同世代の付き合いは多くはない。

念入りにこれまでの簡単な経過とともに手紙に認めよう。

秋の虫たちの鳴き出す頃までに認めよう。

 

一つ肩から荷がおりた。

次は私自身の事をやっていかなければならない。

たぶん次に黄さんと会う時にはそんなふうに説教されるのであろう。

 

電話で「50年、あなたと付き合いしているんだから、、」

と言われた。

その先を聞かずにlineの電話は切れてしまった。

たぶん、続きは次に会った時だろう。

 

わたしの呑気な性格を叱責され、叱咤されることと思う。

還暦を過ぎても子供のように台湾の母に叱られ続けることだろう。