スタンディングみや(でした。)

大阪で元気にやっています!

My Personal Weblog

兼題『翡翠』かわせみ

またいつもの俳句投稿サイトに出ている文章である。

ねずみ男こと安田先輩の俳句の技術は間違いなく向上している。

今までいろんな所に投句して来た先輩であるが、iPadの不具合でメール機能が動かず代理で投句を依頼されている。

まだ先輩の入所先は面会不可だそうで、先輩のIT技術を担当する息子さんがまだ修理出来ないようである。

 

という訳で先輩の俳句を一番先に目を通させてもらっている。

私が講釈する立場ではないが間違いなくレベルは上がっており、プロからそれなりの評価をもらっている。

句集を出すまで頑張ってもらいたい。

 

私の俳句はと言えば、、、

明日の結果を待たずとして、並であろうと確信を持った予感がしている。

 

f:id:standingmiya:20200701163432j:image

 

◆今週のオススメ「小随筆」
 お便りというよりは、超短い随筆の味わい。人生が見えてくる、お人柄が見えてくる~♪

●実は私はカワセミをまだ見たことがない。美しいヒスイはいくつも目にしてきたのだが。台湾の母、黄絢絢さんが見せてくれた黄家に代々伝わる上手に煎った銀杏のような透き通る濃い緑色のヒスイの腕輪。二人で行った故宮博物館ではヒスイからくり抜かれた白菜とバッタを飽きることなく眺め続けた。写真で見るカワセミはそのどちらにも負けず劣らずのまるで空飛ぶ玉である。か・わ・せ・み、と乾いた四音も心地良い。二十歳の頃、平岩弓枝原作の小説をもとにしたNHKのテレビドラマ『御宿かわせみ』を熱心にみた。時代劇が好きであった。主人公の庄司るいに憧れた。神林東吾が格好よかった。兼題『翡翠』で脳裏に浮かび来るのはこの程度である。翡翠とは出会ってないが、翡翠がいてもおかしくないような渓谷の水辺を知っている。子供の頃嫌な事がある時に一人で自転車を走らせた。小学生だった息子を車に乗せて走った事もある。いつも誰もいない私だけの空間がそこにはあった。水の流れや音は心を和らいでくれる。緑の中での時間は私に勇気をくれた。翡翠はあの不釣り合いに大きなくちばしで出来るだけデカい獲物を狙うためにジッと木枝に止まっていたのかも知れない。私は知らぬうちに翡翠に迷惑をかけていたのだろうか。私がいなくなるのをジッと待っていたのかも知れない。しかし、その時に翡翠を目にしていたらその場所は私の行く場所ではなくなっていただろう。緑の中で飛ぶ玉は私の心をさらに落ち着かぬものにしていただろうから。そんな私のことを気遣って翡翠は鳴くこともなく私を見守っていてくれたのかもしれない。実は私はカワセミをまだ見たことがない。/宮島ひでき