それぞれの合気道
十人いれば十人十色、違う考えがあり目指す生き方も違う。
そして、違う人間が周りにいるから人生は面白いのであろう。
合気道も同じである。
合気道を自分の生活においてどう位置付けるか、同じ技一つでもどうイメージするかで変わってくる。
今の平和な世の中で合気道を武道として捉えてひたすら心身の鍛錬に励むのは時代おくれと言うか、ナンセンスと言われかねない。
生活あっての合気道と考えれば当然のことなのであるが、
私の若かった時代には自分の身ばかりではなく、大切な人をいざという時に守るために武道や格闘技を自分のものにしたいと思う人間が少なくなかったように思う。
今の世の方がある意味では平和で幸せなのだろう。
そして、たとえその極みに立つことなど無くとも、心掛けで人間が変わってくると思う。
興味で始めた合気道とその先どう付き合っていくかは自分次第である。
どっぷり浸かるのが必ずしもよいとは思わない。
自分のライフスタイルに合わせての合気道であればよいと思っている。
わき目を振らず集中して稽古出来る時間であって欲しい。
生活あっての合気道である事を忘れないで欲しい。