てやらねば、人は動かじ
合気道の道場を始めてもうすぐ二年となります。
大学で合気道部に入り、合気道ばかりではなく上下の中での付き合い方、酒の飲み方まで教えてもらいました。
亡くなった恩師には畳の上での稽古だけが合気道ではない、生きて行く全てを合気道だと心してやっていくようにと送る言葉をいただきました。
この世に出て57年、合気道を始めて37年です。
恩師の言葉を心にして稽古を続けてきました。
今回初めて仲間を失いました。
私とそれほど歳は変わりません。
物の道理の捉え方が私とはあまりに違うので、私なりのアドバイスをしました。
極端な選択肢も提案しました。
男として思いを貫くのであればそれもありだと思ったからです。
結局、一身上の都合で土日が稽古出来なくなったという理由で私の道場から別の道場に移りました。
そして、そのあとその男が愚痴っていたと私の耳に届きました。
無念以外言葉は見つかりません。
私の修行がまだまだ足らないのでしょう。
山本五十六であればどう乗り切ったのか気になりました。
五十七歳の初夏です。