おいしい睡眠
最近読む本。
カバンにいつも文庫か新書を入れているが電車でリーディンググラス(老眼鏡)を取り出すのがめんどくさく、混んだ電車では目をつむって考え事をしている。
家ではベッドの横に『暮しの手帖』か料理の本を置いている。
こんな本が寝る前にには一番いい。
レシピではなく、人が作った料理に文章が添えられたものである。
弁当の本もある。
写真一枚から料理が出来上がる過程やら、おうちの雰囲気まで見えてくる。
そんなことを想像しながら寝ている。
たぶん夢の中でもその想像は続いているに違いない。
以前はいつも追われていた。
よく大声で寝言を言っていたと言われた。
冷や汗をかいて起きることがよくあった。
夢の中でもずっと仕事をしていたのだと思う。
美味しいものを食べる時、美味しいものを作る時、ひょっとして失敗があってあまり美味しくなくてもいい。
作ってくれた人、作る相手を思う気持ちがいい。
たとえ一人になろうとも作ることがいい。
作りながら考える時間に仕事や煩わしい雑事は無い。
料理が、食べることが私の精神のバランスを保ってくれているようである。
いい歳になってから真剣に料理するようになったのはそんなことが理由かも知れない。
★ この文章とあべのハルカスとは特に関係ありません。